TuningConsept(MR2)
03/01/05 update

これからSWを買おうと思っている方、悪いことは言いません。価格が少々高くてもIII型('93.10〜)以降の物を買った方が良いでしょう。
エンジンのパワーが出し易く耐久性もあり、ボディー・足周りも扱いやすい為です。


MR2のチューニングはバランスを取るのが難しいように思います。
基本コンセプトが10年前の車のため、各部の古さはさすがに隠せません。
このため、フェンダーに入るタイヤサイズも基本設計が現代の物と比べると、細いことは否めません。
サスペション形式はマクファーソン・ストラットであり現在のタイヤのグリップ力を考えると、剛性に問題を抱えています。
 ※トヨタさん、なんでストラットにしたの?! ダブルウィッシュボーンが欲しかった・・・
検証したわけでは無いのではっきりとしたことは分かりませんが、インナーフェンダー外し・ツメ折りをしていない状態で入るタイヤサイズは、F: 215/40R17 R: 245/40R17 程度まででは無いかと思います。
(※これ以上のサイズを板金・インナーフェンダー外し等をせずに入れていらっしゃる方いますか?!)
このサイズはシルビア等と比べると少々寂しい物であることは確かです。
従って、タイヤサイズから考えて出せるパワーに制約が出ることになります。
ブレーキキットもTRUSTのalcon社製の物か、ガレージ福井の80スープラ用の物をキット化した物が有名ですが17inch対応のホイールが必要です。
midshipはリアがブレイクしてからの挙動が他の駆動方式に比べて速いので、それをコントロールするためには操る腕と中低速のピックアップの良さが必要とされます。
以上の事からリヤタイヤサイズを2inchアップの235/40R17程度に抑える事から考えると、最高速・ゼロヨン等をやらない限りはブーストアップ程度のチューニングに抑えて、中低速からのピックアップを重視するようなセッティングを施した方が速いのではないでしょうか。
タービンのみの交換はよほどうまくセッティングしないと「ドッカン・ターボ」になりがちで、リヤのスライドスピードが早いMR2ではコントロールが難しくなります。
チューニング予算との相談にはなりますが、エンジン本体でパワーを出し、ターボは補機的な物と考え、タービンに頼らないチューニングをした方が乗りやすい車になると思います。
 ※全ては予算次第ですが・・・ (T-T)

もう一つ、絶対にやっておきたいことは強化エンジンマウントの装着です。
ノーマルではこれがかなり柔らかく、アクセルのオン・オフに対して駆動力がかかるまで一瞬のタイムラグが生じます。
また、SW20はエンジン下部に一体となっているミッションからワイヤーで室内までシフトのワイヤーを引き込んでいるため、エンジンの傾きにより最悪の場合ミッション又はクラッチまで被害が及ぶことが考えられます。

足周りについては、ノーマルでも出来は悪くないのですが車重のせいでコーナリングスピードはアルトワークス(軽自動車)より遅くなってしまっています。
※しかし、ゼロカウンターの4輪スライドを自由に操る腕が有ればノーマルでも異様に速く走れる車です。遅いも速いも腕次第です。足を入れる前にノーマルでとことん走ることをお勧めします。
 (※上記は私の腕が悪いんです。(苦笑))
この事からノーマルサスの挙動を基準として不満の残る所をリファインしていくという方向性が良いのではないでしょか。
私が不満としているところは、
 1.パーシャルから開け始めた時にフロントの伸び側の減衰力が不足気味
   でノーズアップが速く、プッシングアンダー気味になってしまう。
 2.リアに関してはブッシュ類の剛性不足からのトー変化が激しくブレイク時
   及びリバース時の挙動がつかみずらい。
 3.リアタイヤのキャンバー角が足りず、タイヤ全面を使えない。
 4.3S-GTEエンジンは重心が高く、ロールが大きくなりやすい。

また、MR2は熱的に苦しい車です。
走行風は左右のエアインテーク及びボディー下面から入ってきますが、エンジンルームボンネットの小さい穴からでは抜ける空気が限られます。
また、サーキットを全開で走ると2〜3周で油温が130℃まで上昇してしまうと言う話しも聞きますのでオイルクーラーの装着は必須でしょう。

以上のような欠点を把握すればチューニングの方向性は見えてくるのではないでしょうか?!

  My SW20 TuningData

back.gif (904 バイト)Home